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■京化■京都大学理学部化学科・京都大学大学院理学研究科学専攻

電子スピン化学分科

教授 馬場 正昭

レーザーで見る分子は美しい!

ベンゼンの分子はどんな形をしてるか? 答えは“ヘキサゴン”。そう、正六角形です。え〜っ、ほんとに?もちろん分子はとても小さいので顕微鏡で見ることはできませんし、世界で誰もその正六角形を見た人はいません。しかし、光の波長を超精密に制御したレーザーを使ってスペクトル(バーコードのような図)を測定すると、確かに正六角形なのがわかります。化学結合の長さも正確に決めることができます。それを可能にするのは量子力学です。福井謙一教授がノーベル賞を受賞したフロンティア電子とは何か?

ダイオキシン分子も普段は平面を保っているのだが、紫外光を吸収すると、まるで蝶々が羽ばたくように折れ曲がる。スペクトルを読み取るとその形がわかる。しかもスペクトルの切れが悪い。これは、蝶々の命は短く、瞬くうちに分子が壊れていくのを示している。不確定性原理とは、いったい何なのだろう?

基礎的な学術研究を最高水準でできる。これが、京都大学理学部です。そして、ケミストリーでは、基礎的で、かつすごく面白い研究テーマがまだまだいっぱいあります。新入生の皆さん、センスあふれるケミストを目指して頑張ってください。

© Kyoto University 2008